「ちょちょっと待って。
それって俺の話?
俺…そんなつもり…全然ない…」
「そっかぁ?
でも…例えば今の話。
友達の女の子に相談されたら?
もし、つれの男が飯くいながら、そんな話をしたら?
同じこと…言える?」
それだけ言ったら「俺、講義あるからいくわ。」と席をたった。
「ちょっと待って…
恵子は…元気にしてる?」
「二日や三日で変わるか。
でも意外だった。
泣くと思ってたから…
学校では一切泣いてないよ。
家でも泣いてるようには見えない。」
元気でいることにほっとしつつも、泣いてないと聞いて、
いつからそんなに冷めてたんだろうと思う。
どんな気持ちで俺に…抱かれてたんだろう。

