あなたとわたし 魔法と呪い



「よう。ストーカー女。

今日はデートじゃないの?」

勇作くんは心なんて開いていない。

きっとずっと。高校の頃から同じ思いを持ってたんだ。

『幹斗の隣に私は似合わない』と……

「やっぱり…幹斗はお前より俺なんだよなあ。

別に俺、久しぶりでもなんでもないのに…3日くらい前にも飯食って、服買いにいったりしてたし」


幹斗はきっと、友達付き合いが忙しくて、バイトを始めた。


友達と遊んだり、買い物したりするために。

決して私とのためなんかじゃない。