「………あっ……!
すいません。俺のせいです。」
「幹斗…失礼だろ。挨拶」
「…あの…僕…恵子さんとお付き合いさせて頂いてる、佐藤幹斗と言います。
1ヶ月前…きっと…僕…恵子さんを傷つけた…
違う。きっと…ずっと傷つけてた。
僕のせいです。」
直角に頭を下げた上から、お父さんの盛大なため息が聞こえてきた。
「…はぁーっ。
俺…2重のショックだわ。
会社連絡してくる。
…はぁーっ…俺の恵子が…ああーやだやだ。」
「…佐藤くん。あれ…ただのヤキモチだから、気にしないで。
それから…恵子のことも。
あの子はただプールなんかで倒れたからああなっだけよ。
…まあ生きてて…寝てるだけだから…こんなこと言えるのかもしれないけど…
不可抗力。
びっくりしたでしょう。
苦しかったでしょう。
こんなに泣いて、可哀相に。」
ねてる…だけ?
はっ?
ええええっ?
「あの…寝てるって?」
「ああ。俺言わなかった?
心臓動いてるけど意識もどらなくて…
焦ってたら、先生が『眠ってる』って…」
それから…俺は恵子の御両親と先生にかなりの駄々をこね、
自分の親にありのまま説明したら
母親が青い顔して飛んできた。
「この度はうちの息子が………」
と俺のために頭を下げ、「大切な人を大切にできないなら、帰ってくるな。目が覚めるまでいてやりなさい。」
とはたかれた。
こうして俺は
『付き添い』の許可と学校を休む許可をもらった。
恵子の着替えや処置中は必ず部屋から出るというお父さんからの条件つきで。

