ピィーーッ!! 学校をでた途端に…後ろからクラクションを鳴らされた。 「幹斗くん。 乗って!急ごう。」 分けもわからず乗せられた人に俺は…見覚えがあった。 何度かいや…何十回も試合でみたことがある。 「……ナチさん?」 ニコッと笑い、頷いてくれた。 車の中でずっと膝を抱え、うずくまり震えている俺を 「大丈夫…絶対大丈夫」と何度も何度も言ってくれた。