平岡に解放されて、すぐ、体育館に向かおうと思った。 でも… 昨日の勇作のこととか… さっきの平岡の話しとか 恵子の気持ちが分からなくなって 腹ん中や胸の中、身体中そのことがぐるぐる渦巻いて、 無茶苦茶にしちゃいそうな気がした。 もし…また一人だったりしたら、そのまま体育館で、押し倒して、 ただの嫉妬心と独占欲だけで、壊してしまいそうで… それだけは嫌だった。 ちゃんと…愛したいんだ…