「先生。 志賀…ちょっと貸して…」 遅いんだ。俺はいっつも いっつも…なんテンポも遅い。 「…おせぇー。 すんげーおせぇ。 お前おそすぎて、俺、今大事なもの渡した。 志賀。 それ返して」 平岡は志賀に持たせた栄養ゼリーをとり返して… さっさと教室に向かってった。 「…先生! ほとんどの奴、教室にフォローに回したからなんとかこらえて。」 「フッ。 お子ちゃま幹斗にしては上出来。」 笑って言った平岡にイラッとしたけど… 久しぶりに胸がスキッとしてた