「いや、そういう意味じゃなくて…」



「じゃあ、どういう意味よ？」



愛が眉を寄せて座り直す。





わかんねぇか。



…だよな。



今ので分かってたらとっくにオレの気持ちにも気付いてるよな。





「どっちにしろアタシはずっとアンタら二人の事、親友だと思ってるから！」




「それも困る」



普通なら嬉しいはずのその言葉が、今日は何故だか素直に受け取れなかった。





気付いて欲しい。





ただ



それだけだったんだ…――