クラウピア 〜雲の上の国の物語〜

『7大天使のやつらがな。力を貸してやる。』
 堕天使は俺の前に立つ。
『俺の名を呼べ。最強の悪魔の名を。堕天使ルシファーと。』
『『!!』』
 アルベルトとラミエルが後ずさりする。
『よろしく。ルシファー。』
 こいつ…

悪い奴じゃないかも…

ナナが言っていた。

悪魔は「真名」をほとんど名乗ることはなく、

探り出し、その名を呼び、あやつるのだと。

しかし、ルシファーは答えてくれた。

『ラミエル。ルシファーに勝てるか?』
 ラミエルは雷を手にためる。

なにも答えずに。

『久しぶりだな。ラミエル。俺がお前に負けたことが、あったか?』
 ルシファーは、手に黒い炎を宿す。

ラミエルは雷を槍にし、投げる。

しかし、それをガシッとつかみ、握りつぶす。

『大天使の俺に勝てなかったお前が、堕天して、さらに力をためた俺に勝てると思うか?』
 黒い炎を突き出す。

それはラミエルに直撃し、確実にダメージとなる。

『光が闇に勝てると思うな。』
 ラミエルはフラフラになりながらも立ち上がる。
『ラミエル…しかたがない。一時退却だ。』
 アルベルトとともに、ラミエルは光に包まれる。
『追うか?』
 ルシファーが聞いてくる。
『いや、いい。』