クラウピア 〜雲の上の国の物語〜

『くはっ!』
 さらにランスが落ちてきて、アルベルトはそれをキャッチする。
『刺突!』
 右胸に向かって、放たれる。

俺は右胸に穴があくのを覚悟した。

『ダーリン♪』
 その声とともに、俺はランスの軌道上からハズれた。
『な…?』
『久しぶりね?』
 すごく美人な女の人だ。

ボンッキュッボンのスタイル抜群で…

久しぶりと言われても…

覚えてない。

知り合いだとしたら、忘れるはずないんだけど。

『嫌ね〜雅よ、み・や・び☆デートの約束したじゃないっ』
 みやび…

雅…

デート…

約束…?

…え?

『九尾の!?』
『そ。』
 人の姿だったら、こんな綺麗なんだ…
『フン。久しぶりだな、雅。』
『アルベルト。話はナナから聞いてるわよ?』
『だろうな。』
『私のダーリンを傷つける奴も、ナナを傷つける奴も私は許さないわよ?両方やってるあなたは…』
 雅はアルベルトを指差す。
『ボッコボコだから!』
『できるか?ただの狐に。』
『違うわ、美しい女狐よ。』
『どうでもいい。そんなこと。』