クラウピア 〜雲の上の国の物語〜

『いい反応スピード…というか、反射神経だな。』
『クソ…』
 ほめられても、うれしくない。

差があるのを感じる。

とてつもない…ね。

『だが…』
 また走って向かう。
『双閃撃!』
 これは、俺の持つ技で、1番速い技だ。

何度も練習した。

『たしかにはやいな。だが…』
 気づくと目の前にランスの先があり、向かってきていた。
『はやっ…』
 反射的に伏せてよけ、双剣をクロスさせて、ランスを跳ね上げた。
『食らえ!』
 双翼流輝斬をする体勢にはいる。
『いいセンスだ。』
 しかし、ランスの棒の部分の先で、打撃を受けた。

『くはぁっ!』
 肋骨のおれる音が響く。
『くぅぁぁ…』
 痛ぇ…

思っていたより、はるかに肋骨が折れるってのは痛い。

だが、アルベルトがロッドを持っていたら…

「痛い」ではすまなかっただろう。

それまでにアルベルトは強すぎる。

『クソ…』
 まるで歯が立たない。

だが、立ち上がらなきゃいけない。

『まだ立ち上がるか。なら、俺も本気を出さないわけにはいかない。』
 ランスを構える。

足を大きく開き、体を屈め、ランスを一直線に俺へ向ける。

俺は双剣をクロスして構える。