クラウピア 〜雲の上の国の物語〜

『フン。他愛もない。』
『お前がアルベルトか!?』
 バンと扉をあける。

立っているのは双剣を持った…

コウだ。

『ナナ!ジャスティン!』
『安心しろ。憲兵含め、誰も殺しちゃいない。』
 たしかに安心だ。

………

…じゃねぇだろ。

『何の用事があってきたんだよ!』
『答える義理はない。』
 即答。
『なら、答えさせてやる。』
 双剣を持って走り出した。
『キーン!』
 双剣を両方とも上から斬りつけたが、ランスにはじかれる。
『ていやっ!』
 そのまま顔面に蹴りつける。
『痛っ!』
 しかし、ランスで押し返される。

あれ…?

『お前、ロッドは?』
『教える義理はない。』
『なら、無理矢理にでも!』
 いっきに距離をつめる。
『いい脚力をしている。さすが地上の人間だ。だが…』
 ランスが向かってくる。
『双流舞!』
 これはカウンター技。

相手が攻撃してくれば、上級並の威力を発揮する。

相手のランスを受け流し…

『え?』
 ランスを地面に突き刺し…
『甘いな。』
『しまっ…』
 顔面に膝蹴りが跳んでくる。
『なんの!』
 左の剣を縦に構え、膝に刃があたるように構える。
『いい反応だ。だが。』
 急に足の動きが変わり、回し蹴りになる。

俺は片方の剣で身を守ることしかできなかった。

『ドン!』
『くぅはぁっ…』
 それでも、頭がくらくらするほどの威力で、吹っ飛ばされる。