クラウピア 〜雲の上の国の物語〜

『ラミエル。時間がない。』
 ラミエルはうなずくと魔弾を握りつぶし、ナナの顔に手をかざした。
『な…』
 ラミエルは人に幻を見せることができる。

催眠をかけて。

ナナはもう戦えなくなった。

『くっ…食らえ!』
 残っている魔力をこめ、アルベルトを狙い…
『バン!』
 アルベルトに向かって放った。

こちらは当たりの魔弾だったらしい。

が…

『なんだと…?』
 ラミエルは魔弾をつかむ。
『低級の悪魔の作ったものかなど、高級のしかも、大天使の1人のラミエルに効くはずもないだろう。』
『…クソ。』
 ジャスティンはひざを突いて、地面を殴った。
『お前も知っているだろ?俺が大天使を呼び出したいと言っていたのを。』
『…ああ。』
『叶ったんだよ。だから、俺は、おまえらには負けない。』
『それはどうかな?』
 ジャスティンは地面に布をおいた。

そこには陣が書いてある。

悪魔を召喚するためのものだ。

『悪魔は魔力だけでなく、生命力を使うことができる。それゆえ、人が召喚するとき、天使が悪魔に勝ることは、召喚士の差がかなりないと、起こらない。』
『それだけの差はあるだろ。』
『どうかな?我が命…』
 ジャスティンは召喚をはじめた。
『まあ、そんなチャンスも与えないが。』
 ランスの先から細かいレーザーが5つ発され、ダメージを受ける。
『く…ぅぅ…ぁ…』
 ジャスティンは倒れた。