クラウピア 〜雲の上の国の物語〜

『よくぬけぬけと言えたもんだよ。俺は、おまえを許さない。俺の魔力を全てこめ、この1発にかける。』
 正しい標準とは、

正しい狙いと、

正しい見いだしにより、はじめてそれとなる。

『死ぬ、アルベルト!』
 魔弾に、

炎の力を込める。

『バン!』
『ヒュン!』
 ジャスティンの小銃が火を噴いた。

同時に、ナナも弓を放つ。

『せっかく忠告してやったのに。』
 すると、魔弾は矢を貫き、ナナに向かっていく。
『ナナ嬢!』
『ラミエル。』
 アルベルトがその言葉を口にすると、辺りは光に包まれる。

そして…

神々しい、白い翼を持った、

人…

いや、天使がいた。

魔弾を指で摘んでいる。

ナナの目の前で。

『ラミ…エル…?』
 ナナは目を疑った。

ラミエルとは、7人の大天使の1人に数えられる、

聖書にも名が載るほどの、高名な天使だ。

同時に、「堕天使となった」という説もある。

『お前…なんで…?』
 ジャスティンは2つの意味で疑問を投げかけていた。

まずは、なぜ、罠の魔弾だとわかったのか。

そして、なぜ、ナナを助けたのか。