クラウピア 〜雲の上の国の物語〜

『わかるハズはない!』
『だが、わかるんだよ。それは撃たない方がいい。だが、私はお前に弾を交換するチャンスを1度だけ与える。』
 アルベルトはジャスティンに向かって、ほほえみながらいう。

ジャスティンは怪しそうにしている。

『なに。兄弟弟子の最後の、情けさ。』
『ふん。なにが情けだよ。いつだって、俺をボコボコにしては喜んでたじゃねぇか!』
『愛のムチさ。愛の。』
『どこがだ!だいたい、毒にあたって、俺が寝込んだとき、毎日入ってきては、顔に落書きしてたろ!動けないことをいいことに!』
『盛ったのは俺だしな。』
『く…クソやろう。』
 まるで兄弟喧嘩だ。
『さあ、どうする?』
 ナナが陰に隠れて、弓を出す。

ナナは杖だけでなく、弓もかなりの腕なのだ。

『アルベルト…』
 弦を引いて、アルベルトを狙う。

すると、いっきにアルベルトとの記憶がよみがえる。

…………………………

『アルベルトーはやいっ!』
 2人で山登りに出かけた時だ。

空は微かに夜の闇がかかっていて、

辺りはオレンジ色に染まっている。

体力のあるアルベルトはずんずん登っていくが、

私は当然、疲れて、どんどん遅れてくる。

『しょーがねーな。』
 アルベルトは私のところまで来てくれ、お姫様だっこしてくれる。
『い、いーよ//////自分で…』
『時間がないんだ。』
 アルベルトはそのまま、ひょいひょい登っていく。

そして、頂上に着いた。