クラウピア 〜雲の上の国の物語〜

『これを見ても、お前は笑っていられるかな?』
 ジャスティンは6つの黒い弾を見せる。

闇よりも深い、黒をしている。

見ているだけで、引き込まれそうだ。

『魔弾だな?』
 魔弾…

それは悪魔の作った弾であり、

射手の思い通りの方へ向かい、その相手を貫く。

しかし、数発に1発、罠がある。

数発に1度、自分のもっとも望まないものに当たってしまうというものだ。

それがあるからこそ、悪魔は百発百中の能力を弾に与えたのである。

『だが、それの代償を知らんわけではないだろ?』
『だが、お前を倒すなら、それくらいの代償を背負わなきゃいけない。』
 ジャスティンは構えた。

アルベルトに向かって。

『ナナ嬢、離れてください!』
『わかったわ。』
 ナナは風に乗って離れる。
『ふん。近くにいようといないと、当たる相手は変わらないというものさ。』
 ジャスティンに向かって笑いかける。
『1つ忠告しよう。もし、罠の魔弾であれば、選択をハズしたら、お前の魔弾はナナを貫くことになる。そして…』
 アルベルトはジャスティンを指差す。

妙に大きく見える。

それまでのプレッシャーを与えている。

『それは、悪魔のしかけた罠の方だ。俺にはわかる。』