『各国の王族はね、姓を「クラウピア」と名乗ることが許されてるの。』
じゃあ、ナナ・クラウピアってことは…
ナナは…
『でもね、その姓を自分だけの物にしたいと考えた人がいたの。それが、シャイニング・クラウピアの王子。名前は…』
ゴクリと俺はつばを飲み込む。
『アルベルト・クラウピア。私の許婚なんだけど、』
『許婚っ!?』
『そんなに珍しいことじゃないわ。父上様も、アクア・クラウピアの王族の次男で、この国に、婿養子として来たんだもの。』
『へ、へぇ…』
それでも王様にはなれるんだ…
『アルベルトとは幼なじみで、まあ、結婚してもいいかなーって思ってたんだけど…』
そっか…
ナナにはそんな人が…
『でも、アルベルトは私のお兄様を殺したの。』
『な…』
ナナの兄さんを…?
殺した…?
『目的は、継承者の証を奪うこと。もし、父上様が死んだら、継承者の証を持っている、アルベルトがこの国の王となってしまう。王は絶対不可侵の存在。手を出してはいけないの。どんなやつでもね。』
『………』
『フレイム・クラウピアも継承者の証を奪われたらしいわ。長男も殺されてね。おそらく、アルベルトによって。』
なんて奴だ…
アルベルトってやつは。
『アルベルトは天才だった。私は何度も、いろんなところにつれてってもらって、いろんなことを教えてもらったわ。すごく優しくて…』
わかった…
ナナはまだ、アルベルトってやつが好きなんだ。
なにをしてても。
でも、それでも…
許してはいけないんだ。
だから…
じゃあ、ナナ・クラウピアってことは…
ナナは…
『でもね、その姓を自分だけの物にしたいと考えた人がいたの。それが、シャイニング・クラウピアの王子。名前は…』
ゴクリと俺はつばを飲み込む。
『アルベルト・クラウピア。私の許婚なんだけど、』
『許婚っ!?』
『そんなに珍しいことじゃないわ。父上様も、アクア・クラウピアの王族の次男で、この国に、婿養子として来たんだもの。』
『へ、へぇ…』
それでも王様にはなれるんだ…
『アルベルトとは幼なじみで、まあ、結婚してもいいかなーって思ってたんだけど…』
そっか…
ナナにはそんな人が…
『でも、アルベルトは私のお兄様を殺したの。』
『な…』
ナナの兄さんを…?
殺した…?
『目的は、継承者の証を奪うこと。もし、父上様が死んだら、継承者の証を持っている、アルベルトがこの国の王となってしまう。王は絶対不可侵の存在。手を出してはいけないの。どんなやつでもね。』
『………』
『フレイム・クラウピアも継承者の証を奪われたらしいわ。長男も殺されてね。おそらく、アルベルトによって。』
なんて奴だ…
アルベルトってやつは。
『アルベルトは天才だった。私は何度も、いろんなところにつれてってもらって、いろんなことを教えてもらったわ。すごく優しくて…』
わかった…
ナナはまだ、アルベルトってやつが好きなんだ。
なにをしてても。
でも、それでも…
許してはいけないんだ。
だから…
