次の日僕はいつもより
早く起きて
学校に向かった。

行き道にある
あの土手道で
寄り道するために―

昨日の雨も夜中まで
降っていたみたいで
朝にはスッカリ
青空が広がっていた。


今日はいい天気だー!

元気になってるかな。

土手道に入り
僕は昨日の花の側に
行ってみる。


!!


「あっ!
上向いてるっ!」

昨日は下向いていた
花が今日は元気に
上を向いて咲いている




「やったじゃん!
心配したけどやっぱ
君強ぇーなっ!ハハッ」

「あっこのハンカチは
君にあげるよ!
使い道ないかも
しれないけど…。
僕今から学校!!
またねっ!」


元気になった花に
安心して
僕はその足で学校に
向かった。




―今日は
いい天気です…。
こんな晴れた日に
あなたに会えて
私は嬉しいです―


心配して
見に来てくれるなんて
思っていなかった…

あなたのくれた
ハンカチ…

私の宝物ですー…



また……


会いに来てくれるかな


私はいつも
ここにいます…



私のこの切ない
想いは
届くはずもなく


月日は流れていった。