「今日さー」


静まり返っていた時
周が口をひらいた


「うん」


「尚人と一緒だった?
帰り。」


「えっ?うん、そうだけど
なんで??」


「いや、アイツ何か言って
なかった?」


「えっ!?いや…あの…
べっ別になにも…」


「……何だよ。その動揺
した言い方…」


「べっ!別に動揺なんか
してないよ!」



何で私動揺してんのー!


何故か胸の鼓動が
早くなる



「何も言ってなかったん
ならいいんだけど」


「何か…隠し事してるの?
あたしに」


「何でお前に隠し事なんか
すんだよ!ハハッ」


「笑ってごまかす気~?」

口調が少し荒くなる


「なに怒ってんだよバカ!
なんもねーよ。ただ余計な
こと言ってないか気に
なっただけ」


「余計なこと?」


「……舞のこととか」

ズキン………



そっか……

私には関係のないこと
だから……


知られたくないよね……


胸の奥がズキズキと痛む



「なにも…言って
なかったよ!ただ昔の
話ししてただけ」


「そっ。」



嘘は嫌だけど…

でもあの池上さんとの
話しは尚人と私だけの
間で止めておく


尚人の為にも


そして―…





私の為にも……