そして、友達を悪友だと思っていた俺に、 『龍騎にとっては、悪友だったかもしれない。周りから見ても、薬物なんかやって悪友としか言えないのかもしれない。でも、少なくともその子にとっては、龍騎は本当に友達だった…あたしはそう思う。』 かのんは、そんな言葉を投げかけてきた。 俺は投げかけられて気付いた。 周りの奴らが俺を見る目と変わらない目で、俺はそいつを見てたんだと。 かのんに話して、そいつに会いに行く決心がやっと出来た。