あたしはただひたすらに、道を歩き続けた。



どこに向かいたいのかもわからないまま、電車に乗り、気が付くとあたしは、灯台下の観光客が何人かいるお土産屋さんの前のベンチに腰をかけていた。







綺麗な青空と綺麗な空気、夏にしては涼しい風がふいていた。


いつの間にか、少し田舎に来ていたのだ。







『すみません(汗)隣良いですか?』




ワンピースを着て帽子を被り、地図のようなものを持った女の人が声をかけてきた。





『あ…はい(笑)どうぞ。』