遠くの空に。


『ありがとぉ♪その子、龍騎っていうんだけど龍騎ねぇー、あたしにはもったいないくらいの良い人なんだぁ。』







こんな何気ない会話が、あたしたちの間ではずっと続いていた。





―― 夜。―――




♪…♪……♪







電話を見ると、鈴夏からだった。




『もしもし。』





『おぉ♪かのん↑↑本当は明日学校ででも良かったんだけど、予定が先に入っちゃうと困るから電話したんだ!次の日曜日。かのん空いてる?』