この時の鈴夏の気持ちなんて、あたしたちにはわからなかったんだ。 あたしたちが、この時の鈴夏がどんな気持ちでいたのかを知ったのは、かなり時がたってからの事だった。 『ほら!着いたぞ↑』 『うわぁ…大きなツリー……。』 目の前には、とても大きなツリーがたっていた。 『写メんなきゃ↑彼にも見せてあげよ♪』 『あたしも記念に写メろぉ~っと♪』 ツリーを写メっているあたしに、 『どう?クリスマスっぽいだろ?』 龍騎は声をかけた。