教師になって5年。
この度、僕は初めて中学3年生の担任になった。

担任になって驚いたこと。
それは…生徒達が将来に対して何も考えてないこと。

“進路相談”として二者面談した。

「どの高校にいきたい?」
って聞いても。
「いけるところ」
とか。

志望校が明確になっている生徒に
「どうして…この高校にいきたいの?」
と聞いても。

返ってくる答えは。
『制服が可愛い』

『家が近いし…僕でもいけるから…』

とか。
面接試験があったら。
必ず不合格になるような答えばかりが返ってくる。

生徒達に…未来は見えていない。
そう思った…

“高校にいって何をしたいのか?
将来は何になりたいのか?”
そういうのが明確ではないし。
しっかりとしていなくて不安定だ。


だから…
僕は夏休みに“未来設計”という宿題を出した。

将来のことだから簡単に考えてほしくはない。
別に、この紙にかいたような人生を歩めというわけではない。

ただ、将来について少しでもいいから真剣に考えてほしくて。
40日も休みがある夏休みを選んだ。