とくに最後の父の手は、「すぐ帰ってくるからね」と言いながらあたしの頭をさわった手はー… ずっと忘れられないと思う。 どんなに嫌でも どんなに嫌われても どんなに捨てられても あたしの親はあの人たちなんだって、痛いほどわかった。 あんなに嫌なのに、両親との昔の思い出を捨てたくない私がいる。 もう、どうしたらいいのかわからない…。