「「ジウが、また姉ちゃん泣かしたぁ~」」 わたしの叫び声を聞きつけて、戻ってきた双子がまた騒ぎ出す。 「タク、ソウ、フタリデイケ」 ジウさんは、お化け屋敷を真っ直ぐに指差した。 「「ラジャー」」 双子が転がるように走っていく。 「マキ、ゴメン、ナキヤンデ」 (嗚呼、わたしって最悪……) 楽しい雰囲気を壊すようなことをして、ジウさんに悪いことしちゃった。 でも……