ハヤテと出会ったのは、高校最初の入学式だった。

私とハヤテは同じクラスになり、しかも隣の席だった。

しかも最悪なことに一番隅っこの席だった。

周りは今日初めて会った者同士のくせに、ガヤガヤ騒いでいて、私たちの周りは別世界だった。


周りに女の子はいないし…席立つのもだるいし。

そう思っていたら、ハヤテが話しかけてきた。


「早く帰りて~」

と、一言。

独り言なのかもしれない(後でハヤテに聞いたら、「そんなこと言ってない」と言われた)。


「まだ入学式すら終わってないよ」

そう答えた私に「早く終われ~」とまた言った。


第一印象は変な奴だった。