それから一時間くらい、先生の話をした。 先生の大学時代は聞いていて何だか可哀相になる話だった。 電子回路に夢中になりすぎて、恋もバイトも全くしたことがないということだった。 「よく先生になる気になりましたよね」 「先生にしかなれなかったんだよ。生徒に教えるだけでいい。一方通行の仕事だから」