「コウ先輩」 「やっぱり、カエデちゃんだ。 研究室のベランダからこっちに歩いてくのが見えてさ。研究室、行かないの?」 さっきの場面に先輩はいなかった。だから知らないのだろう。 「もう研究室いきたくないです」 私が一言そういうと、そうだね。男ばっかの部屋なんてつまらないよね。 煙草に火をつけながら、先輩が言った。