彼女はいない。お前の勘違いと言うと、そっか。と意外にそっけなかった。 このままフケよう。 そう誘うと、うん。と立ち上がって、まっすぐ俺の目をみた。 その日のカエデはいつもと違っていた。 どことなく嬉しそうで、安心しきった顔だった。