シュウくんを起こさないようにそっと準備をして、いってくるね。と小さく声をかけた。


寝てると思ったら起きていたみたいで、すぐに名前を呼ばれた。


私の気持ちはグラグラしていて、今この瞬間にでも彼にハヤテと会ったことを言いそうになった。



「誕生日、おめでと。今日、レストラン予約したんだから遅刻するなよ」


「ありがと。わかってる」


キスをして答えると彼は満足そうに笑って、また横になってしまった。