お風呂からでると、コタツの上には灰皿とお酒とポテチ、お茶漬けがのっていた。
 

「何か食う?何食べたいかわからないから聞いてから作ろうと思って」

「ううん。これだけあれば十分」


金曜ロードショーを見ながら、二人で食べはじめる。

煙草を吸って、たまにキスして、あの女優の足が綺麗だとか、こんなことありえないだとか言いながら、時間は過ぎていく。

金曜ロードショーも終わって、バラエティ番組が始まるころ決まって彼は言う。


「ラーメン食いにいかね?」

私がうんと言えば行くし、嫌と言えば行かない。


今日は先にお風呂に入ってしまったから嫌と言った。わかった。彼はそう言うと、ムクッと立ち上がりキッチンに消える。