花火【企画】

私も純も何も言わんと、ただ開いては消えていく花火を黙って見よった。


そして…ラスト。


地に響き渡る位の、音をさせ、巨大な花火が開いた。


一つ…また一つ。


名残惜しそうに、ゆっくり…ゆっくり。

「結衣…」


「ん?」


純の方を見た。


花火の様に、ゆっくりと真剣な顔をした純の顔が近づく。




ヒューーーー…



ダァーーーン…



純の唇が、私の唇を塞いだ。