部屋に入った私は、上着も脱がないまま、手紙を広げた。



そこには、絵だか文字だか解らないが、しっかりとした力強さを感じる文面が書かれていた。




『はなこへ



おなかのばいきん、いなくなったら



ごはんいっぱい、いっぱいたべて



はやくおおきくなって、はなこよりおおきくなるんだ



そしたら、はなこおおよめさんにしてやる!



それまでまっててね…』









涙が止まらなかった。







泣いても、泣いても、涙が止まらなかった。







泣きながら、手紙の一番下に、相合い傘を書いて、まー君と花子と書きました。
















ー完ー