間違いない…
七色の下地に白い鳩の国旗…………
俺らの国の国旗だ…!!
なぜだ…!
どうなってる!?
恐怖に体が震え上がった。
それと同時にサエコが生きているのであれば、彼女もいずれ殺されることを悟る。
このままでは危ない…!!
そう思うと重い体を持ち上げてレンガの山から一歩…また一歩と離れていった…
ザッザッと砂利道を進んで行く…
とにかくまずは誰でもいいから『人』と会いたい…話したい…
早くこの不安から解放されたい…
そんな気持ちが強く出た。
「………ハァ…ハァ………誰かぁァアアア!!…おーい…!!」
口元の先で両手をメガホンのように形作り、力いっぱいの大声で叫ぶ…
「………誰かいませんかぁーー…!!」
白い景色に無常に響く自分だけの声…
タケシは右足を引きずりながらも懸命に前へ進んでいった…


