「…あっ、すいません…ありがとうございます…。」
喉の渇きが癒されると改めて肩に力を入れて父親の目を見た。
「……改めまして、現在サエコさんとお付き合いさせていただいています…柴田 剛と申します。…突然訪問にお伺いしてしまってすいません…。……お察しの通り、今日お伺いさせていただきましたのは…………」
「…素敵…!」
教会に足を踏み入れるとサエコはその一言で気持ちを表した。
「…では試着のご用意が出来ましたのでこちらへ…」
タキシードの男が優しく微笑みながら会場の扉を開けて待っている。
サエコと目が合って同時に笑う。
いつも以上に彼女が綺麗に見える。
いや…この後の方がもっと綺麗に見えるだろう…
「……ねぇねぇ…ちょっとキツくないかなぁ…?」
扉が開いて目の前にウェディングドレスに身を包んだサエコが現れた。


