「………ハァ…ハァ………誰かぁァアアア!!…おーい…!!」


口元の先で両手をメガホンのように形作り、力いっぱいの大声で叫ぶ…





「………誰かいませんかぁーー…!!」




白い景色に無常に響く自分だけの声…






男は右足を引きずりながらも懸命に前へ進んでいった…