「や…だ…」 またそんなことを考えてしまう。 変な考えは頭の中から取り払って、玄関を開ける。 駅へ向かい、電車に乗り、夜の街へ行く。 変な考えを持った日は、労働するに限る。 前からちょくちょくバイトさせてもらってるお店があるから、 そこに向かおうとして歩いていると。 ―――ドンッ