「…華恋(カレン)、最低だね…信じてたのに」



彼女がそう言うと同時に、涙が瞳から溢れ出した。


彼女の瞳に宿っているのは、怒りだけだった。




――また、こうなってしまった――




もう、何とも思わなくなってしまった。



この街に来て、一人だったあたしのたった一人の親友を



また、裏切ってしまった。