「うん。大丈夫だよ。病院行ったら捻挫だって。」

『大丈夫じゃねーじゃん。』


電話の向こうで笑い声が聞こえた。


『明日学校大丈夫?自転車で迎えに行こうか?』

「えっそんな…悪いよ。」

『そんなことないよ。だって…俺……。』


ひょい

「もしもし。俺、高田だけど。」

『先生!?』


何勝手に出てんの、先生!!


「飯島は俺が車で迎えに行くから。だいたいお前いつも遅刻だろ。人のことより自分のこと考えろな。じゃーな。」


ピッと一方的に電話を切ると、携帯をあたしに軽く投げた。

もしかして…不機嫌?


「先生、怒ってる?」

「別に?」