「じゃあ、飯島は僕が送ります。」

「はい。高田先生、よろしくお願いします。」


校長先生に頭を下げて、再び先生の車に乗り込む。


「今日、お母さんいる?」

「うん…いるけど、でも夜は友達のところ行くって。」

「そろそろ言っておこうと思って。」


何を?

ていうか何でお母さん??



--プルルル

携帯が鳴って、開くと「タケくん」の文字。


あ…。

チラッと先生を見ると、あたしを横目で見ながら「出ていいよ」と言った。


「もしもし?」

『あ、俺、安藤だけど、…今日大丈夫?』