な、何これ…。 「タケとか言うな。」 「んぅっ…」 あたし、キス、されてる?? 「は、離して……せんせ…。」 腕を掴む先生の手が熱い。 力強くて優しいキス。 懐かしいような、涙が出そうなキス。 唇が離れたときには、酸欠で頭がボーっとした。 「……なんで?」 どうしてキスなんか… 「言ったろ?お前が好きだって。」 笑う先生は、そのまま視線を前に向けて車を走らせた。