先生の腕が弱まったと思ったら、先生がくるりとあたしを先生の方に向かせた。
見上げる先生は真剣な顔で、かっこいい。
ドキドキする。
「好きだ。ずっと前から。」
…ずっと前?
微笑んだ先生。
それは一瞬しか見えなくて。
次の瞬間には、唇に暖かいものが押し当てられてた。
涙を流しながら、キスを受け入れるあたし。
先生が髪の毛の間に指を通しながら、
もう片方の手で、あたしの頬を触りながら、
優しく優しくキスをした。
背中に伸びそうになる手を、ぐっと我慢する。
先生、ごめんね。
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