「先生、先にお風呂に入って来たら?まだご飯出来てないから…。」

「…一緒に入る?」


え!!?


先生の言葉に思わず先生を見上げた。

「冗談だよ。入ってくる。」


にやりと笑った先生は、あたしの頭をポンッてしてお風呂場に向かった。

一気に赤くなるあたしの顔。

ドキドキしたらダメなんて無理。

先生を好きにならない努力なんて、できないよ。





先生がお風呂から出たら、ふたりで最後の夜ご飯を食べた。

“高田先生も、小野田先生に狙われてるって噂”


もしかして、今までご飯誘われたりしたことあるのかな?

「ん?」

口の中をもぐもぐしながら聞いてくる先生。

可愛い…。

「なんでもない。」


そう言って下を向いた。

少し赤くなった顔を隠すために。