「復活です!」

「はいはい。」


次の日、いつも通りのあたしに先生が呆れたように笑った。


そして大きな鞄に荷物を入れる先生。

今日は日曜日だから、どこか行くのかな?



「先生どこ行くの?」

「ん?俺明日帰るからさ。」

「…あ。」


そっか。

明日の夜、お母さん帰ってくるんだっけ。


「ありがとうございました。先生。」

「ん?あぁ。」


明日で先生とも、教師と生徒として学校でしか会えなくなるんだね。

そう思うと寂しい。


「ひなた。」

「?」

「明日俺仕事だから。今日どっか連れてってやるよ。着替えて来て。」


最初で最後のデート。

「うん!」