ちらっと盗み見る。
まつ毛長ーい。
てか、何気近いし。先生の香水すごい匂ってくるし。
黙ってたらカッコイイんだよね、先生って。黙ってたら、だけど。
「……聞いてる?」
「へっ?あ、はい!」
「嘘。聞いてなかったくせに。」
先生の声が聞こえたかと思うと、いきなり唇を塞がれた。触れるだけのキス。
「ちょっ!話が違う…。」
「聞いてなかった罰。」
でも、何だかイヤだとは思えなくて。イヤどころかドキドキしてきた。
「先生ずるい。何だかんだでするんじゃん。」
「今急にしたくなったから。」
にこっと笑った先生。
笑顔見たの初めてかも。
赤面するあたしに先生がまた笑った。
