――パチ


「………。」



また同じ夢。あの男の子があたしを迎えに来る夢を、毎日見てしまうんだ。


名前は…、幼い思い出すぎて忘れてしまった。

だけどハッキリ覚えてる。あの子は、初恋の相手だった。




「ひなた」

そう言って、いつも笑ってたあなたは、突然あたしの前から消えてしまった。


大好きだったのに。すごく泣いた記憶だけが残っている。