L字ソファーの3人用に座っている先生の横の1人用のソファーに座った。
「あの、先生…もう大丈夫ですから。あたし、一人でも生活できます。」
「いや、お前のお母さんに言われたから。約束を破るわけにはいかない。」
「でも…」
お母さんってば、何で先生に頼むの!あたし一人でも大丈夫だもん。
それに、先生といると緊張して息が詰まる。自分の家なのにゆっくり出来ないよ。
「ん。」
「…ん?」
いきなり先生が手を差し出してきた。
「携帯。1週間、一緒に暮らすんだからアドレス知っとかないと不便だろ」
あぁ。そういうこと。
…でもいいのかな?みんなが羨ましくて聞きたいと思ってる先生の連絡先教えてもらっちゃって。
教師とアドレス交換…。
「何。早く。」
「あ、はい。」
