僕の朝は早い。


毎朝ランニングしてから、朝ご飯の用意や洗濯をする。


家族は、母、僕、妹の母子家庭の三人ぐらし。


母は看護婦をして、僕たちを育ててくれた。


いろんな高校からバスケ特待生の話が中学生三年の時にきたけど、みんな遠かったんだ。


学校の寮があったりして、体制はバッチリだし、入学金や授業料免除など母子家庭にはありがたい話だったけど、一家の大黒柱の看護婦をしている母は夜勤などあって不規則で僕がいなくなれば、妹が家で一人になってしまう。


母に金銭的には迷惑かけないけど、妹が。


僕は悩んだ末、誘ってくれた有名高校を断り、せめて通学費がかからない、家から自転車で行ける今の高校にした。


悩んでだした答えだったのに、中学生の妹の愛にすごい嫌がられた。