ふーっと一呼吸おいてからこまっちは口を開いた

「俺、英語苦手でさぁ、テニスばっかやってたから。でも、ある日高校生の時とっても面白い英語の授業をやる先生がいて、俺もこんなふうに教えられたらいいなって大学いったんだ。」



身体中汗がどんどん流れてる。


それでもこまっちは真剣に話を聞かせくれた。


「そっかぁ。」

「お前は進路決めたのか?」


私は下を向いて首を振った。


「無理に決めるなよ!お前の進路なんだから納得いくまで悩めばいいよ。」


こまっちは私の頭をポンポンと叩きそう言った。


照れ隠しをするように

「あっありがと!ぢゃあね」


私は音楽室に走って戻った。