いや、それは確かに当たり前かも知れない。
行き先によって、その場にいる人も物も変わってくるんだから、どこでも同じ訳はない。
けど、今度はRPGの要素を詰め込もうとしているのかこの小せt……いや何でもない
「どっちに行くんだ?きな子」
「え、私?」
「そりゃあ、お前主体の旅だ」
そう言われても……
どっちに行っても辿り着く結果は同じ、って逆に選びにくい。
当たり外れもあるかも知れないし。
「……棒とか枝とか、ない?」
「は?」
「こう、棒倒してー倒れた方に行く」
「……子供の探険かよ」
「子供ですうー私はまだ18ですうー」
不貞腐れながら、きな子は脇道から枝を探しだした。
まあ言ってる事もやろうとしてる事も小学校レベルって事は分かってる。
「18ってお前、この猫より上だろうが。よっぽど大人じゃねえか」
「犬オイ!俺は誕生日がまだ来てないだけで今月18歳だ!」
さっきからどうもこの二人(二匹?)の言い合いにはトゲがある。
やっぱり犬と猫は相容れぬタチなのか。
犬猿よりはましだと思うんだけどな……


